妻『もういい加減にしてほしい。人がどれだけ傷ついているかわからないのか!』
妻は内心今にも叫びたくなる気持ちをぐっと抑えて腹の中は怒りで煮えくり返っている。
妻『えっ、今日もご飯いらないの?なんで?』
夫『いらない』
妻『せっかく作ったのに』
夫『お腹空いていない』
妻『・・・(なんてわがままなお坊ちゃまなんだ!この人は!)』
こんなの口実だと言うのはあからさまな事実なのは百も承知だ。
そして、妻がここで何か言うと夫の絶食状態はさらに延期されることを妻はわかっているのだ。
妻『あっ、そう。それならこのご飯は野良猫にでもあげるとするか』
躍起になって妻は言う。
夫『・・・』
しばらくたって夫は食卓へ仕方なさそうにやってくる。
妻『ご飯食べるの?』
夫『いや』
『いや』と言いながらも、冷蔵庫を開け、自分の気の向くものだけを手に取り食べる。
妻『お腹空いてるの?』
夫『勝手に食べるから放っておいて』
妻『はぁ?わけわかんない』
夫はお腹は空いていないと言いつつ、私の作ったものには一切手を触れず違う物を冷蔵庫から取り出す。
「こんな見せつけして何が嬉しいんだ、この人は。これでは子供じゃないか」と妻の怒りは風船爆発寸前だ!
妻は中年にもなった男が精神的に成長せず育っていることに愕然とする。
立場が逆だったらどれだけ傷つくか想像できないんだろうか、と妻のストレスは増幅される。
しばらくたって・・・夕食時がくる。
妻『ご飯できたよ』
夫『いらない』
妻『はぁ?なんで?せっかく作ったのに』
夫『・・・』
夫の不機嫌の理由がわからないし、もう2日も妻の作った料理を無視している。
妻『(いい加減にしろ!)』と妻の怒りは沸点を超えているのもかかわらず、いたって大人の振舞いを続ける。
夫がしばらくして食卓へようやくやってくる。
夫『(もぐもぐ食べ始め)・・・はぁ(ため息)。』
夫『ごちそうさま』
妻『えっ!もうごちそうさま。もったいないなぁ。』
夫『誰もこんなに作ってなんて頼んでないし』
妻『はぁ?』
妻が手間暇かけて相手を思いながら作った料理をそんなふうに受けとるなんて甘えるのもいい加減にしろ!
親の育て方が甘すぎたんだ・・・と今さらながらどうしようもない事実に妻は愕然とする。
その後、その残り物をゴミ箱へ捨てる夫。
妻『えっ、もったいない。何してるの?』
夫『みてわからない?ゴミ箱に捨ててるだけ。どうすればいいの?』
この時点で妻のストレス許容度は大幅に超えてしまう。
いくら機嫌が悪くても、食欲がなくても、きちんと理由も言わずにゴミ箱行きはいくらなんでも失礼だろう。
物の大切さを幼児期から親がきちんと教えなかったからこのような結果を生んだのだろう。
あ~、頭が痛い、痛い。
女性40代 結婚15年
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