私は比較的体が丈夫な性質で、風邪もめったにひきませんし、どんなに会社でインフルエンザが蔓延していてもうつることもありませんでした。
ちょっと鼻水が出る程度で薬を飲んだり病院に行かなくても、気がついたら治っているというようなタイプです。
ですから主人と付き合っていた4年ほどの間にも、風邪をひいて寝込んだことは無かったと記憶しています。
そんな私が今年の冬、多分生まれて初めてインフルエンザなるものに罹ってしまいました。
その夜、寝苦しさに目が覚め、少ししてから自分が具合悪いことに気がつきました。
トイレで嘔吐するとすぐに下痢も襲ってきました。
こんな風になったのは初めてのことでしたが、バタバタしていると主人が起き出してきました。
「どうした?」と聞くので「何か吐き気とお腹も痛くて」と答えると「風邪か」とちょっと嫌そうな声の後に「ったく~」とベッド上でで頭を抱え出したのです。
夫「インフルじゃないのか?!」と凄く不機嫌な様子。
私「こんなのなったことないからわからないけど」と、とにかく具合悪くて仕方ない。
夫「インフルだったら俺にうつるじゃん!」
私「はあ~?!」
夫「ちっ」と舌打ち。別の部屋に布団を敷き直し眠り始める。しかもマスクをして。
具合の悪い私に対してこの仕打ち!
頭にきましたがその時は怒る力さえありませんでした。
幸い車で10分ほどの場所に救急病院があるので、タクシーで行くことにしました。
もちろん一人で、主人にはひと言も言わずに家を出ました。
時期的にインフルが流行っているからか、病院はまるで戦場のような混みようでした。
混んでいる原因はインフルの流行の他にも、こんな真夜中過ぎに病院に来る人たちの多くに付き添いがいるからです。
一人で来ているのなんて私くらいだったかもしれません。
診察に呼ばれるまで1時間ほど、その後点滴を受けて家に着くとすでに朝の9時近くになっていました。
点滴を受けていた8時頃、主人から携帯に「今、どこ?」と連絡があったので「救急病院で点滴うってる」と返すと「俺も何か具合悪くなってきた」と返事がきました。
会社に連絡して仕事を休むことにして、改めて内科を受診しインフルエンザと診断されました。
一応主人の携帯に「インフルだった、会社休んだ」と連絡すると「うわー、最悪!オレもインフルかも」と返してきました。
まったく「大丈夫?」のひと言も言えないのかよ!と怒り心頭でしたが、「夕食は用意できないから」とムッとして返すもその後返事はありませんでした。
夜になり何とか起きてお粥を作って食べていると主人から「今日は飲んで帰るから」と連絡がきて、その後、「(独身の)友人のところに泊まるから今日は帰らない」とまた連絡が入りました。
インフルの場合、感染を防ぐために最低でも数日は休むようにと職場から言われていたので、その週はお休みさせてもらうことにしました。
翌日主人からは「うつると大変だから友人の家にしばらく厄介になる、心配しなくていいから」と連絡がきて、心底呆れ怒りが込み上げてきました。
何で元気なお前のこと心配しなくちゃならないんだよ!と怒りが収まらず、その後、主人から連絡が来ても一切返事をしませんでした。
さすがにマズイと察したのかどうかはわかりませんが、翌日主人が帰ってきました。
「オレも仕事休めない時期だからさ」と、大して忙しくもないはずなのに言い訳していきます。
しかも「もう少しの間、別々に寝た方がいいよな」「タオル類も別々に使った方がいいよな」など、とにかく私のことはばい菌扱い。
考えてみると、結婚する前もしてからも私が病気らしい病気をしたのは今回が初めてでした。
ですから、体調が悪くなった時にどんな態度を取る人なのかということを知らないで結婚したわけです。
私が頭にきた理由の原因として以前、主人は自分が風邪で寝込んだとき時、私に「仕事を休んで看病してほしい」と言ったことがあったからです。
その時私は繁忙期だったこともあり休まず仕事に行きましたが、それを「冷たい」だの「鬼嫁」だの事ある毎にしつこく嫌味を言われました。
それを根に持っているのかどうかはわかりませんが、思いがけない主人の一面を見て、今後の結婚生活が不安になりました。
一緒にいれば体調の良い悪い時は必ずあります。
そんな時に家族として助け合うことができるのか。
今後も引きずりそうな出来事でした。
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