旦那は現在36歳。歳とともにどんどんお流れが出ており、先日は帰宅した旦那を見ると、カーディガンのお腹の部分だけ、ボタンが外れていたのだ。
あまりにもみっともなく思い、
「食後のデザート禁止」
を言いつけたわたし。
スーツが入らなくなってはお金もかかるし、ただでさえ10年一緒にいて男とは見れなくなっているのに、さらに醜くなられては…私の浮気願望も疼いてしまう!
いつも温厚で私の言うことは何でも聞く旦那。
今回も
「わかった」
と首を縦に振ったのだ。
ところが次の日。
帰宅した旦那の右手には、カサカサと音をたてるコンビニの袋。
「ちょっと見せて」
「…やだ、なんでもない」
彼は隠した。
「いーから見せろ!」
ひっぺがすと、中には…
アイスクリーム、チーズケーキ、スナック菓子が入っている。
「禁止って言ったよね?」
「…でも」
「でも、何よ?!」
「ストレスが溜まるんだよぉ、会社務めしてると!」
開き直る旦那。
「はぁ?わたしだって家事しながら仕事してるけど、体重は変わらず45キロよ。
お菓子に逃げてんじゃないわよ男のくせに」
「じゃあ、もういらない!!」
お菓子を投げ捨てる旦那。
たぶんここで
「ごめんね厳しいこと言って、ほら、捨てたらもったいないでしょ?食べていいよ」
という優しい言葉を期待していたのだろうが…
私は甘ったれた男が大嫌い。
「そうそう、それでいいのよ。でも捨てるなら買ってこないでよね、うち家計苦しいんだから」
トドメを刺してやった。
その日は口をきかずに寝たのだが、翌日…。
帰宅した旦那は、コンビニの袋は持っていなかった。
「偉いじゃん、買ってこなかったの?」
「まぁね」
しかし旦那の口からは、コーヒーの匂い。
スーツからはコンビニの匂いがする。
「なんか食べたでしょ」
「は?食べてないよ」
「ちょっとポケット見せろ」
「や、やめろ…!」
あからさまに嫌がる旦那のポケットに手をいれると、コンビニのフライドチキンの袋と、飲みかけのカフェオレ、食べかけのチョコレートが出てきた。
「私があなたのためにヘルシーな食事用意してるのに、お菓子や揚げもの、先に食べてきたんだ」
「だって食事のあとに食べると怒るだろ?」
「そういう問題じゃないのよ!」
「他に趣味がないから、ストレス発散は食べることしかないんだよ!」
「そんな家計に迷惑かかる解消やめろ!」
「俺がどれだけ大変か分かんないのか?!」
「そんなの男なら耐えろ!!」
このケンカは、旦那が痩せるまで続きそうです。
[女性、年齢不明、結婚8年]
*この記事は有志の方によるものです。
写真:PAKUTASO(pakutaso.com)