夫婦逆転喧嘩~休職中の悲劇~

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一時期、夫が休職中で専業主夫、私が働きに出ていることがありました。

ある日残業となり帰りが普段よりも2時間ほど遅くなったんです。職場は私物の携帯の持ち込み禁止なので連絡も出来ませんが、事前に夫にも仕事中は連絡が取れないと伝えていました。
疲れて帰宅するとテーブルには冷めたご飯。そしてその横には不機嫌オーラ全開の夫の姿。「ただいま」と言っても「おかえり」の一言も返ってきません。かわりに返ってきたのは「遅いんだけど。ご飯冷めてるじゃん」の言葉。
そんなこと言われてもこっちは仕事です。残業があるのも連絡はできないことも伝えてある以上私に非はありません。そもそも私が帰宅してから鍋を温めて盛り付ければいいんです。私は夫が仕事をしていた頃はそうしていました。
「仕事なんだから仕方ないでしょ」
私のこの言葉が火をつけたのか、夫は顔を真っ赤にして怒り出しました。
「そもそもなんで帰ってきてすぐ食べないんだよ!」
仕事から帰って部屋着に着替えている私にそんなことを言ってくるんです。着替えぐらいすることの何が悪いのか。私も仕事の疲れも相まってイライラしてきました。
「着替えてから食べるんだよ!」
「じゃあさっさと食べろ!」

うるさいのでぱっと着替えてテーブルについて黙って食べ始めた私。これで終わりかと思いきやそうはいきませんでした。
「お前なにご飯食べてるんだよ!」
さっさと食べろと言われてご飯を食べたら怒られてしまいました。こうなるともうわけがわかりません。ご飯を食べればいいのか食べなければいいのか。
「食べろって言われて食べたら怒るならどうしてほしいんだよ!」
「帰ってきてすぐ食べなかったのが悪いんだろ!なんで今食べてるんだよ!」
「仕事から疲れて帰ってきてご飯も食べさせないつもりなの?!」
会話だけ聞くとどっちが妻でどっちが夫なんだかわかりません。
「仕事仕事って仕事してたらそんなに偉いのかよ!」
「誰のせいで私が仕事してると思ってるのよ!」
もはやこうなるとご飯なんてどうでもいい状態です。しかしお互い頭に血が上りすぎてもう冷静にはなれません。ついに触れてはいけない「夫の休職」に触れてしまいました。
するとよほど後ろめたいのか夫は一気にトーンダウン。ねちねちとした攻撃に切り替わりました。
「どうせ仕事してない俺が悪いんですよ」「お金稼いでくるだけのやつとしか思ってないんだろ」「お前だって専業主婦ちゃんとやってたのかよ」

こうなるとただただめんどくさいだけなので私は返事もせず、食事を再開しました。
専業主婦のときはきちんと家事も育児も行い、夫が休職したら家計の助けになればと働きに出た私のなにをそんなに責められなければならないのか。
ただただ理不尽を感じ情けない気持ちで一日を終えました。
[女、20代、結婚5年]
*この記事は有志の方によるものです。

写真:PHOTO AC(photo-ac.com)

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