カントリーマァム…

来週から夫が海外出張でアフリカに行く。現地では日本のお菓子が珍しく、前回持参したカントリーマァムがとても喜ばれたから、という理由で今回もそれをお土産にしたいと…

夫「今日、仕事帰りに買い物に寄るなら、ついでに買っておいてくれる？」

私「うん、わかった！」

その日は仕事が早く終わる予定だったので、深く考えずにOKした。

午後の勤務が始まった頃、取引先から少々やっかいな依頼があり、急遽夕方からチームで打ち合わせを行うことになった。その打ち合わせが終わったのは19時半、自宅まで1時間かかるため、やや急ぎ足で会社をあとにした。

会社の最寄駅には高級スーパーが入っていて、よく用もないのについつい立ち寄ってしまう。その日は急いでいたけれど、入り口にあった外国のお菓子に惹かれてつい寄ってしまった。ふと夫にカントリーマアムを買ってくるようお願いされていたことを思い出し、よく確認もせずに買い物カゴへ。

お会計を済ませて電車に乗り、最寄駅に着いた頃には21時近く。慌ててスーパーでお惣菜を買って自宅に戻り、夕飯の支度を整えた。

夫の帰宅は22時すぎ。一緒にテーブルについて夕食。

夫「〇〇さん、お願いしておいたカントリーマアム、買っておいてくれた？」

私「もちろん！帰りにスーパーで買っておいたよ～」

と買ってきたカントリーマアムを夫に手渡した。

笑顔だった夫の顔が一瞬で曇る。

夫「〇〇さん、これいくらだったの？」

慌てて買い物カゴに入れたため、値段を見忘れた。お財布からレシートを取り出し、夫へ。

夫は少し強めに言った。

夫「このカントリーマアム、特別なもので、僕がお願いしていた通常の倍はする高級品だよ？〇〇さん、どうして値段も見ずに買うの？おかしいと思わないの？しかも2袋もいらないよ…？どうすんのコレ…？」

よかれと思って2袋買ってしまった…。

確かに値段も見ずに買ったのはよくなかったが、夫の代わりに買っておいたのに。ありがとうもなく、ただただ責められ、悔しくて私は泣きながら反論した。

私「これしか置いてなかった。そんなに責められるようなミスとは思えない。それに、特別な物なら現地の人も喜んでくれるんじゃない！？」

夫「お願いしていたのは通常品だ！この前は、みんな通常品を喜んでくれたんだから！！コレは喜んでくれるかわからんだろ！！！」

そこから夫も私もヒートアップしてしまい、私は、夫の細かく口うるさいところにどれだけ迷惑をしているか、夫は私の大雑把な金銭感覚にどれだけ迷惑をしているか、について大論争に発展した。

今思えばバカらしい話だが、夫は私が広告を見てスーパーで特売品を買えるよう、新聞をとると言い出した。新聞をとったほうが高くつくのに…バカじゃないの！！よく考えろ！！

結局、夫は高級カントリーマアムを一袋持って出張に出かけた。私は夫が留守の間、友人を招き、もう一袋のカントリーマアムを食べながらこの喧嘩を愚痴った。

女性30代   結婚3年