私の夫はとにかく調子が良い。
よく言えば性格が明るく、活発、親しみやすいと捉える事も出来るが、悪く言えば単に無神経の一言に尽きる。
近眼でずっと近視の矯正をしていた子供たちも高校生になり、そろそろコンタクトレンズに変えようという話になった。
長男の担当は夫。長女の担当は私になり、それぞれ2チームに分かれお互い都合都合を合わせて眼科へコンタクトレンズを処方してもらう事になった。
初めてのコンタクトレンズなので、私はまず眼科選びから始めた。
大事な娘の眼に入れるものなので、安全な物をキチンと処方してくれる眼科を探した。
ママ友から情報を集め、ようやく決めた眼科へ行き、生産国はどこのものにするか、高酸素透過性のより高いものはどれなのか、娘の眼のタイプに合った物はどれか、医師と散々相談し、ようやくコンタクトレンズを購入することが出来た。
数日後、今度は夫と息子がコンタクトレンズを作るため眼科へ行った。
帰って来た息子にコンタクトレンズを見せてもらうと、私が本当は選びたかったメーカーのものだった。
ただ、お値段が高額で娘には申し訳ないが同じようなタイプの一つランクを落としたメーカーのものを購入したのだ。
それほど良いメーカーのコンタクトなのに、息子が全然嬉しそうではない。理由を聞くと「このコンタクト安いんでしょ?」という。
全然安くはないはずだ。違うよと言っても息子は聞かない。
夫「安く済んで良かった~」(満面の笑み)
と夫が喜んでいたという。
妹は眼科でより良いものを私と選んで買ってきたことを知っている息子は、自分の場合はコンタクトはどれでもよくて、とにかく安いものを選ばれたと思ったようだ。
息子「自分の眼の事などよりもお父さんは値段を重視したんだ!」
と言い切ったのだ。
私は息子のコンタクトレンズがどれだけ優れているかを説明したが、息子は一切聞く耳を持たない。
夜遅く習い事から帰って来た夫に問い詰めえると、実はどのコンタクトが良いのか事前にネットでじっくり調べ、何を購入するかをすでに決めていたのだという。
偶然にもコンタクトレンズのお店でそのお目当てのレンズがキャンペーン中でネットに掲載されていた値段よりかなり安く購入できたというのだ。
それで安く済んだ!安かった!と言ったのだという。
でも息子は別の意味で捉えてしまっていて、少し落ち込んでいることを伝えても夫は全く気にしない。
夫「親子だからそんな事は時間とともに解決できる!わざわざ言い訳しなくても息子は分かってくれている」
と言うのだ!
いくら血縁関係があっても言葉に出さなければ分からない事がある。特に反抗期真っ最中の息子もはや分からない事の方が多い。
にも関わらず夫は血縁を信じている。
いくら親子とは言え受け止める方の立場に立って物事を言うように何度も何度も言っているのに全然理解しない。
実際に息子は自分が父親から軽んじて見られていると感じているのだ。このままではグレてしまうのではないかと心配だ…。
夫「大丈夫だろ~!」
と何時もの調子でとにかく軽い。
親しき中にも礼儀あり。
言葉は武器だ。
ガサツで無神経な夫は我が家の危険物でしかない。
女性45歳 結婚21年
この投稿は簡単なツールで作成されました あなたも投稿しませんか