結婚生活もマンネリになってきた私達夫婦。
もはや夫を男として見られなくなった私は、男性も交えた仕事仲間と飲み歩くようになった。
夫「毎晩なに飲み歩いてんの?!せめて日付が変わる迄には帰れよ!!」
私「はぁ?あんたと居るよりはるかに楽しいんで。帰んねーわ!」
夫「ふざけんなよ。少しは家の事やろうとか思わねーのかよ!」
私「あんたの家でもあるでしよ。あんたがやれば?」
夫「今度午前様だったら、マジでドアのチェーンかけるからな!家に入ってくるんじゃねえ!ファミレスに朝までいろ!!」
そして次の日。
やっぱり仕事仲間と飲み歩き→カラオケ。
当然、午前様。
酔っぱらって家に帰ると、マジでドアのチェーンがかかってやがる…
私『マジかこいつ…!』
マンションなのでドアを叩く訳にもいかず。
しかし実は仕事柄、ドアのチェーンは案外簡単に外せる事を知っていた私は、早速作業に取り掛かる。
深夜1時。
カチャカチャ…と、静かなマンションに小さく響く。
かちゃり。
外れた。ざまあみろ。こんなんでお前の言うことなんか聞くか!!
次の日の朝、何事もなかったかのように押し黙って朝食を取るわたしたち夫婦。
終わってるだろ…もはや立派な仮面夫婦だっつの。
くそつまんねえ家。離婚も頭によぎる。
本当に帰りたくない家。顔もみたくない旦那。
そしてまたもや、飲み歩き→ボーリング→午前様。
ドアに鍵を掛けてもチェーンを掛けても無駄な事がわかれば、もう私をしめ出す手段はないだろう。
そう思ってドアを開けると、
ガツン!
今度はチェーンを引っ掻ける金具が、ガムテでグルグル巻きに固定されていた。
しかも、チェーンがガムテで近くの靴箱に固定されていた。
私『ここまでやるか!くそ、、嫌ならお前が出てけよ!』
深夜1時。
またもや、ピリピリ(ガムテ破る音)…カチャカチャと、静かなマンションに鳴り響く。
私『ふざけんな!ふざけんな!他人のくせに、私を縛り付けるなよ!くそぅ、離婚してやる!』
かちゃり。外れた。
ドアを空けると夫が仁王立で玄関に立っていた。
そして有無を言わさす私の右の頬をピシャリと平手打ちしやがった!
その1秒後、3倍の威力で、私は旦夫の左の頬を平手で殴っていた。
返り討ち、という言葉がぴったりのタイミングだ。
すごい音がした。
夫の平手打ちが『ピシャリ』なら、私の平手殴りは『グシャリ!』って感じだ。
私はさっさと家に上がり、夫は呆然と突っ立っていた。
どっちが悪い?
…いや、完全に私だろ。
だけど絶対に絶対に私からは謝りたくない。
謝るのは絶対に夫からだ。
理不尽なのは、私。
わかってるけど、謝らない。
口もききたくない!!!
女性42歳 結婚12年
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