私たち夫婦は結婚して30年、子供たちも社会人です。
お互い「おばはん」「おっさん」と呼び合っているので、外出先でよく揉めます。
大型スーパーマーケットでの出来事。
おっさんとおばはんは買い物をしていても、いつの間にか違う方向へ行ってしまいます。
そして決まって、
おっさん「おばはん、何してんねん。」
とウチのおっさんが怒鳴ります。
しかし平日のスーパーは私たち夫婦のような年恰好のおっさん・おばはんのカップルばかり。
ウチのおっさんが怒鳴っても、おばはんがいっぱい居て、みんな自分のことだと思って、一斉に振り向きます。
ウチのおばはんはどこや?どれや?わからへんやろ!!ざまあみろ!!日頃からやさしく名前を呼ぶようにしておけば、ちゃんと見つけられるのに・・・。一生探してろよ!
おばはんと呼んでいるのは、まだ世間を気にしているからで本当は「ババア!!」と呼びたいようで、家の中では「ババア」と私のことを呼びます。
私も悔しいし、アホらしいので、「クソ」を追加して「クソジジイ!!」と呼んであげます。
ジジイ・ババアは口喧嘩だけでは済まないことが多々あります。
お互いに口と手が一緒に出るので、隙があれば相手の体のやわらかいところを狙って攻撃をかけます。
そしてやられた分をカウントしておいて必ず倍返しでやり返すことにしています。
喧嘩が始まるのはゴクゴク些細なことで、
「大きな声で寝言を言ったので眠れなかった、どうしてくれんねん。」
「こんなもん食べへん(食べないという意味)と言うたのに、食べるのか。」
「タダ飯食い」
「甲斐性なし」
などなど、ほとんどがどうでもいいような事がきっかけで喧嘩が始まります。
そして最後の決まり文句は、
「出て行け!!」
「お前こそ出て行け!!」
「これは俺の家や!!」
「誰のお金で買ったと思っているねん!!」
「俺の30年返してくれ!!」
「私の30年の方が値打ちあるねん、返せ!!」
となります。
しかし、いまだにどちらもこの家から出て行っていないので、「出て行け」は恫喝しているのではなく単なる掛け声と化しているようになってきました。
まだまだバトルは続くとは思いますが、お互いに老年になり体力的にもきつくなってきました。
喧嘩も体力が必要です。
大声を出すのにも気力が要ります。おっさんには負けるわけにはいきませんが、少しは手加減しようかなという気になってきました。
良くも悪くも30年、喧嘩しながらも続いているものだなあと思います。
女性58歳 結婚30年
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