子育てよりも夫育てが必要だった

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夫婦喧嘩の原因として、上位争いとなるもののひとつは嫁姑問題だろう。
うちも例に漏れず、それがきっかけで泣きを見ることになった。

結婚して一年が過ぎ、夫の両親にとっては初孫となる娘を出産した。それをきっかけに、それまでは年に数回、食事をしたりする程度だった義両親との付き合いが激変したのだった。
まずは出産当日。夫の連絡により駆けつけた義両親は、出産したてでまだ私が分娩台に乗っているときに分娩室に入ってきた。おめでとうと言ってくれるのはありがたいが、助産師さんがカンガルーケアの案内をされているにも関わらず、なかなか出ようとしない義両親。そして、夫は嬉しそうに義両親と私と娘の家族写真を撮っていた。
いやいや、なぜ出産直後の私が気を遣わないといけないんだ、と思いながら夫を呼び、カンガルーケアは付き添いできないみたいだから義母さんたちと外で待ってて、と伝えた。

そして、それから退院まで義両親はほぼ毎日面会に来た。このときは私も、こんなにも親身になってくれるなんてありがたいな、と思っていた。しかしそう思えていたのも、入院中の余裕のあるときだけだった。

退院後は夫にも娘の成長を間近で見てもらいたいと思い、里帰りせずに夫婦で乗り切ると決めていた。しかしそれは思っていたよりも大変で、慣れない育児に眠れない日々が待っていた。
そしてそこに、義両親のアポなし訪問が始まったのだ。もちろん私は床上げ前で、授乳用パジャマにすっぴん状態。義両親は孫しか目に入っていないようだったので、こちらも気にしないようにはしていたが、日を追うごとにストレスがたまっていくようになっていった。いつもアポなしで来るために、授乳前に来て赤ちゃんを抱っこし、泣き出してもなかなか返してくれない、赤ちゃんが寝ているうちに私もお昼寝しようとしても起こされる日々。結構追い詰められていた私は、アポなし訪問は困るので来る際は連絡がほしいと、夫から義両親に伝えてもらうよう頼んだ。

しかし、夫の反応はイマイチで、「誤解されてもいけないし、また会ったときにでも話してみるよ」とのことだった。
案の定、夫から義両親に伝えられることはなく、その後もアポなし訪問は続いた。私もギリギリの状態で、夫の前で不機嫌な態度を隠さずにいると、「そんなにしんどいなら、昼間赤ちゃんが寝てるときに一緒に寝たらいいのに」と、夫からまさかのひと言。そこで私も限界を迎えた。
「いつ鳴るかわからないチャイムのせいで寝れないんだよ!いま親よりも気を遣わないといけないのは私と娘じゃないの!」と、泣きながら訴えた。
夫はようやく義両親にアポなし訪問をやめるよう伝えてくれ、多少訪問頻度は多いものの平穏な日々が戻ってきた。
夫には、親孝行ないい息子である前に、いい夫、いい父親になる努力をしていただきたいと切に感じた一件だった。
[女性、31歳、結婚3年目]
*この記事は有志の方によるものです。

写真:PAKUTASO(pakutaso.com)

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