「3年目の浮気」なんていう歌もありますが、夫が浮気したのもちょうど結婚3年目を迎えた頃でした。
当時、私は第2子を妊娠していました。上の子のときは、がんばって里帰りせずに出産し、民間の家事代行サービスを利用しながらなんとか乗り切ったのですが、家事、育児に非協力的な夫のもと、2歳になる上の子を世話しながらでは安心して出産などできなと思い、上の子を連れて出産の前後で2ヶ月ほど里帰りしていました。
夫にとっては私との結婚以来、久々に訪れた独身天国だったのかもしれません。妻子がいない間に、自分より7つ年下、24歳の看護師と浮気していました。
私が里帰り出産から自宅に戻っても、浮気は続行中だったので、仕事が休みの土日も
夫「休日出勤だ」
と嘘をついて出かけていました。
さすがに毎週「休日出勤」はおかしいと思って問い詰めたところ、
夫「俺も2人の親になって、稼がなきゃいけないからプレッシャーなんだよ。家にいるだけのお前とは違うんだよ」
とのたまいました。
この時点でかなり「はぁ?」です。
私「私は家にいるだけじゃなくて、家にいて家事と育児をやってるんだよ」と。
しかし、当時私は産後2ヶ月ほどの体で睡眠時間も十分に取れていなかったのと、どこかで「この人が浮気なんてしないよね。昔から全然モテなかったし」と高をくくっていたために、その場は深く問いつめることができず一時、休戦となりました。
夫もさすがに毎週出かけるのはまずいと思ったのか、「休日出勤」は月に2回ほどになりました。ただ、そのぶん平日の帰りがかなり遅くなったので浮気を疑う気持ちは持ち続けていました。
そして、ある日とうとう見つけたのです。確たる証拠を。
その日、夫は「休日出勤」でした。私は夫の部屋を掃除していたところ、見慣れない単行本が本棚に並んでいました。(ちなみに、私たち夫婦は第1子が生まれたときから夫婦の寝室を別にしています)。
その単行本は、何年か前に話題になった不倫小説でした。夫はあまり小説などは読まないので、珍しいなあと思って本棚から取り出し、中をぱらぱらとめくったら、女性と2人で写ったプリクラとその女の子からと思われる手紙が出てきたのです。
手紙の内容は「たとえ結ばれなくても、この小説の2人みたいに、ずっと〇〇くん(夫の名前)と一緒にいたい」という内容でした。
ショックというよりは、ようやく証拠を掴めてスッキリした気持ちのほうが大きかったです。
さっそく、帰宅した夫にそのプリクラを見せて問い詰めたところ、まずは
夫「人の本棚を勝手に漁るな」
という逆ギレから始まりました。逆ギレは夫婦喧嘩の際の夫の得意技です。
たとえ自分が悪くても絶対に謝らず逆ギレをして私以上に怒るのです。
ただ、今回ばかりは私の怒りのほうが強く、
私「私1人に家のことも子どものことも押し付けて、お前は若い女と浮気かよ!」
と食らいつきました。しかし、逆ギレ夫は屁理屈をこねる達人でもあります。
夫「お前だって、俺1人に仕事を押しつけて、3食昼寝付きかよ!」
と全国の育児中の主婦が聞いたら、卒倒しそうな言葉で応戦してきます。しかし、私も負けていられません。
今問題になっているのは、夫が浮気をしているかどうか。
私「誰が見たって悪いのはあんた(夫)だ」と言ってやりました。
私に確たる証拠を掴まれていることもあり、夫もそれ以上は逆ギレはできなくなり、浮気していることは認めました。
ただ、そこからの言い訳があまりにも理不尽すぎる。
私「妻と子どもが大切なら、浮気相手と別れてほしい」
とさめざめ泣いてお願いしたところ、
夫「辛いのはお前だけじゃないんだぞ」
と諭すように言ってきたんです。どういうことかよくよく聞いてみると、そこには理不尽以外の何ものでもない夫独自の言い分がありました。
夫「お前は毎日、俺と会えるじゃないか。たとえ短い時間でも、1日1回は俺に会えるよな? だけど、○○ちゃん(浮気相手)は俺と会えない日もあるんだぞ。今この瞬間も悲しい思いをしているんだぞ。お前と〇〇ちゃん、どっちが辛いと思ってるんだ。それに比べたら週末に俺と過ごす時間が減ったところで、どうってことはないだろう?」
初めは何を言っているのかわかりませんでした。
だって、浮気相手と私、どう考えても私のほうが可哀そうですよね? それに、妻子持ちとわかって付き合っているのなら、寂しいのは自業自得だと思うんですが……。
もちろん、この理論を夫にぶつけてみましたが、どこまでいっても喧嘩は平行線でした。怖ろしいのは、夫にしてみれば屁理屈ではなく本気で
夫「俺と一緒にいれて、お前は恵まれている」
と思っているようなんです。
私「お前、何様のつもり?」
子どもの手が離れたら、仕事を探し、離婚に向けて動き出そうと思っています。
女性35歳 結婚9年
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