日ごろ仕事で疲れているからと言って休日にまともに子供の相手もしない夫は、
私が子供を連れて外に出ようとすると「働いてもいないのに遊びに出かけるのか。優雅な身分だな」などと言います。
夫が休日やることと言えば昼頃まで寝ていてそれからようやく起き出してくる、
独りになりたいと言って自室にこもって読書をしていたりPCに向かっていたりと、
独身の頃にやっていた習慣を結婚8年経った今でもずっと続けています。
子供ができれば少しは変わってくれるだろうと、安易に期待した私も甘かったなと思います。それにしても、「子供が子供を産んだ、育てている」などという表現は良く耳にしますが、「子供が子供と同居している」というのが一番しっくりくるのではないかと思って夫を眺めています。
夫の言う「働いてもいないのに」という今の私の立場を決めたのは、他でもない夫でした。「子供ができたのなら、母親は家にいて子供の面倒を見るのが当たり前」という、何とも昭和な考え方をする夫だったので、私はそれに従う形で勤めを辞めたわけです。
確かに私の実家も遠方で子供の面倒を親に頼ることも難しい状況だったので、
夫の意見は正しいと思ったこともあります。
自分よりひと回り近く年長だからと言って、夫の言うことや考え方は私とはあまりのギャップがあり過ぎ、「主婦は意思表示する資格はない」と言わんばかりの発言をしてきます。何の根拠があるのかわかりませんが、基本的に自分の言っていることは正しいと信じて疑わない性格のため、しょっちゅう衝突するようになりました。私も気が強い性質のため、言われる一方でおとなしくなどしていないので、ヒートアップすることもよくありました。
今では「表立った喧嘩」をすることもほとんどなくなり、同じ家に暮らしていても口を聞くのは事務的なことに限られるようになっています。
ただ、冒頭のようなセリフは、聞こえよがしに吐き捨てるように投げかけてきます。「お前はいいよな、働いてもいないのに外に逃げ場があって」など言うこともありますが、こちらの言い分としては、私は自室を持っていません。私が働いていないことがそんなに気に入らないのなら、子供も学校に行っている間だけでも仕事して構わないのではないかと思います。
それなのに「子供が帰ってくる時間には必ず家に親がいてやらないとかわいそうだ」などと都合よく子供を持ち出してきて、私を外に出そうとしません。仕事とは言え、子供が寝る間際に帰宅してまともにコミュニケーションも取れず、休日は休日で一人になりたいという人間のどの口がこういう言葉を発するのか、私にとっては意味不明です。
[女性、38歳、結婚8年目]
*この記事は有志の方によるものです。
写真:PHOTO AC(photo-ac.com)