私の主人は基本的に家族思いで優しいけれど、週に1日でも自分の自由時間がしっかり取れないとその態度が変わってくる。
独身の頃は1人で部屋で美味しいコーヒーを飲みながら、だれにも邪魔される事なく大好きな映画をエンディングまでしっかり休みなく見たり、本をじっくり読んだりして時間を過ごすのが好きなようだ。
けれど結婚して、私と同じ部屋で生活をするようになってからはそういった時間の使い方をする機会は当然ながらなかなか無い。
そんな時に言われたのがこの言葉である。
主人:「俺は1人で手元にコーヒーと本と煙草があれば快適な時間が過ごせるんだけど」
私:「だから?」
主人:「お前、俺が本読み終わるまで一切邪魔しないでくれる?話しかけないでくれる?」
私:「え!?」
主人:「というか、何か他にやることないの?どっかで時間つぶしてくれば?」
私:「えぇ!?なにそれ!」
こんな理不尽な事ってあるのだろうか?
私は主人と同じ部屋で生活している。
しかも主人の両親と同居もしているので他の部屋で時間つぶすのは結構きついし、それより何より自分の好きな時間を過ごしたいからお前どっか行けって、それはひどいにもほどがある。
私だって、自分の好きなように時間を自由に使いたいのだ。
ゆっくり雑誌でも読みながら、美味しいスイーツでも思い切りほお張りたい。
そんな事を思いながらもなお、同じ部屋で過ごしているとこう切り出した。
主人:「お前外に買い物に出てくれば?」
私:「・・・」
主人:「小遣いやるからどっか行ってくれば?」
私:「なんだそれ、いい加減にしてよ」
そこまでくると私も腹が立つのを通り過ぎてあきれてしまった。
何が何でもここを一歩も動いてやるものか。
邪魔だ何だと言われながらもずっと居座り続けてやった。
読みたいと思って用意していた主人の本も放り投げて、そんなに本が読みたいのなら本屋にでも行ってくれば!?なんて言いながら。
結局主人の両親まで出てきてとりあえず落ち着けと言われる。
というか、落ち着いて過ごしてたのに、言いがかりを付けられたのは私の方なんですが。
やはり自分の時間って大事なんだね。
子供が生まれてますます自分ひとりの時間なんて取れなくなったけれど、そんなに1人が好きならどうぞご勝手に。
けれど、普段は優しい主人だから、そうキツイ事も言えないのである。
週に1回くらい、自由な時間を作ってあげれば円満解決するだけの事。
今回は私の心が狭すぎたとでも思うべきなのだろうか。
ああ、ちょっと納得いかないな。
[39歳、女性、結婚5年目]
*この記事は有志の方によるものです。
写真:PAKUTASO(pakutaso.com)