とある休日の朝の出来事である。
休日とはいえ、主婦にとっては休日の何もなく忙しい。平日にやることと同じ家事をこなす必要がある上に家族が皆いるというだけでやることもまた増える。例えば普段は会社に行ってる時間帯に夫から「コーヒー」なんて言われるし。
そんな忙しく動いていた時に布団の中でゲーム三昧の夫からこう言われた。「子供が好きなアニメが始まってる。起こしてやれ」と。この時点で「は??」って感じ。
「私、忙しいんだからあんたが起こしてやればいいじゃん」と言いながらも子供を起こしてテレビをつけてあげた。
洗い物をしていると後ろから子供が「これ、何か違う~」と涙目で抗議。夫も「チャンネルが違うんだよ。」とまたしても布団の中から…。「だからさ、あなたがやってくれてもいいんだよ、近くにいるのに!」と言うと「俺は寝てる」…。どう考えても夫の方が近くにいて起きてるくせに寝ていると言い張る夫に理不尽さを感じながらもチャンネルを変えてあげた。ここで言い争いをしていたらアニメも終わってしまうし、子供が可哀相になって。
しかし、それから2時間。延々とテレビがついてたのがどうしようもなく腹が立ち、子供を怒った。すると子供は何も言わずにテレビを消し、夫に泣きついたのだ。「わーん」と言いながら。
それを見た夫は私に向って「ちゃんとテレビを消したのに、褒めもしないで怒鳴るなんてあり得ない。かわいそうじゃないか!」と言った。横に今までしていたスマホを置いて…。
「子供が横にずっといるのにゲームばかりしてるあなたもどうかと思うよ」と言うと「だって遊ぼうって誘われなかった」と返された。子供は遊びも好きだが、ゲームやテレビはもっと好きなのだ。それを言われるまで気づかず、というよりまるで気付いてない夫。
もう何年父親やってるんだーって叫びたくなったけどぐっとこらえた。その後2人の聞こえてくる会話は「ママって怖いよねえ」とか「ゲームの良さを分からんヤツだな」とか。私だってゲームの楽しさくらい分かってる。ただ限度というものを知っているだけだ。それを私がいかにも悪者かのように子供の潜在意識に植え付けるなんて本当に許せん。
明日、夫が会社に行ったら、子供に言ってやろう。「パパの布団のシーツどう思う?臭い?洗った方がいいかな。」って。最近加齢臭を気にしてるのをどんなに隠しても私は知っているのだ。
『ママ=鬼』というイメージを植え付けられるなら私は『パパ=匂う』というイメージを植え付けてやるから!!
女・39歳・秘密です