ハッキリしろよクソ旦那！

付き合って３年、結婚して１年の私たち夫婦。

年下の主人は、出会った当初から穏やかで優しい人だった。

それは月日がたった今も変わらない。私も、その優しさに惹かれ、こうして結婚することになったのだが…。
結婚して半年。こんなことがあった。

主人「今度な、地元のMたちから１泊２日で旅行誘われてんねん」

私「そうなんだ。どこに行くの？」

地元のMとは、主人が一番仲良くしている高校からの友達だ。

私は会ったことないが、２０後半になった今でも大学生のようなノリの飲み会を頻繁におこなっている「元気のいい」友達である。

主人「広島ねんけど、あんま行きたないねん」

私「なんで？せっかくの旅行だし行ったら？」

主人「面倒くさいねんあいつら。どーせ飲まされるだけやし」

主人は、いじられ役で、いつも潰れるまで飲まされるそうだ。

私「まあ、行きたくないなら無理に行くことはないんじゃない？」

主人「せやなぁ」

当時、我が家は車の買い替えや主人の転職、引っ越しに追われ、家計に余裕は無かったため、私は行かないなら良かったと内心思い、話はそこで終わった。
数日後である。

主人「１２月末に決まりそうや」

私「何が？」

主人「Mとの広島の旅行」

私「え？行くの？」

主人「とりあえず１２月末らしいねん」

私「あれ、行かないって言ってなかったっけ？」

主人「前にな、MやIにタイに行こうって誘われて、金無いから海外は無理やって言ってんけどな」

私「うん」

主人「今回は広島やしな」

私「あ、広島なら行くって言ったんだ？」

主人「いや、向こうで勝手に俺が行くって話になっててな。広島なんて知らんねん」

私「…」

主人「…」

私「つまり、行くの？」

主人「いや、まあ、それやねんけど、分からへんねんけど、俺が行くって風になってんねん」

私「つまり行くんだ？」

主人「行きたないねん」
何を言いたいんだコイツは…！
あ！もしかしたら家計のことを考えて、行きたいけど言いづらいからこんな風に遠回しに言っているのかな。

私は笑顔で言った。

私「お金なら大丈夫だよ。それに、M君もお子さん産まれて皆で会う機会も減ってくるし、行って来たらいいんじゃない？」

これは私の本心だった。

主人「いや、ええねん。ほんま、行きたないねん」

私「…本当に？」

主人「ほんまやねん。ほんまええねん。飲まされんの嫌やし。面倒くさいねんあいつら」

私「じゃあ、本当に行かなくていいのね？」

主人「でも行くことになってんねん」
キーッ！！！！！
だから！！！だから！！どっちなんだよテメー！！！

行くのか行かないのか！！

行きたいのか行きたくないのか！！！

なぜスッと、「M達から広島の旅行に誘われてて、行きたい」と言えないんだ？！！

なんだその優柔不断さは？！！

このやりとり全部なんなんだ！？

この会話に何の意味があるんだよぉぉぉ！！
心の中のイライラが口から漏れ出てしまう。

私「行きたかったら行きたいって言えばいいじゃない！」

主人「俺は行きたないねんって」

私「でも結局行くんでしょう？」

主人「ほら怒るー。無理だったらええって」

カチン！

私「私最初っから無理なんて言ってないじゃない！行ったらいいじゃん！」

主人「ええよ。怒るから」

私「怒ってない！！」

主人「…」

私は大きく深呼吸し、なんとか落ち着きを取り戻す。

私「本当に怒ってないから。皆で旅行行くの良いと思うよ。」

主人「…ええの？」

私「もちろんいいよ。皆で行ってきなよ」

主人「怒らん？」

私「怒ってないよ。だからね、行くんだったら楽しそうにして欲しいの。行きたく無いって言ってる旅行にお金払うのなんて馬鹿馬鹿しいでしょ？」

主人「うん…分かった、ごめん。でも、ホンマに行きたないねん」

私「…！！！」

毎日、このような優柔不断な主人とのやりとりが多々あります。

もう、イライラが止まりません。

女性36歳  結婚1年